また負けたぁ〜

2005年2月15日 演劇
 ショックです。またしても、オーディションで負けてしまいました。って言うか、この場合負けたという言葉は正確ではないかもしれませんが…。
 演出からの言葉は、あと少しだったってのが一番響きました。辛いです。上達の跡が見られるとも言われましたが、結局届きませんでした。理由は、動き、表情、ってのもありますが、キャラと合わなかったってのが一番大きな理由でした。
 自分なりには作れてたと思ってたキャラでしたが、演出が求めているものと若干(?)のずれがあったのだと思います。そのずれこそが、将軍さんの致命的な弱点なんだと思います。
 本日は、友達とご飯を食べてたんですけど、オーディションに落ちたとのメールをいただいて、それ以来テンションが下がりっぱなしです。本当は誰かに愚痴(ってのもちょっと違うか)れば、少しは楽になるような気がします。
 将軍さんは、弱みを見せるのを極力避けます。なぜならば、一度そこに逃げたら、戻って来れなくなりそうだし、友達というものを深く信頼できてないからかもしれません。弱い自分も含めて自分だと言えないからだといえるでしょう。
 人が作り上げた将軍像というものがあります。それは、尊大で、自己中心的で、いつも楽天的で、象徴的な存在です。本当にそうかどうかはわかりませんが、それが将軍さんが考えてる自己像です。そこに、一部のずれも許されないのです。他の人が落ち込んでいたら励まし、勇気付ける。どんなことにも前向きの解釈をする。それが、俺のあるべき姿です。
 でも、それが辛い時ってのも存在するわけです。どうしようもなく落ち込むことだってあります。そんな時、弱みを見せれる人が近くにいたらどんなに楽でしょう?その弱みを見せられるってのが、ある意味で強さなのかもしれません。だって、剥き出しの部分を人にさらけ出すってのは、勇気が無くちゃ出来ないことだから。
 将軍さんには、それが出来る友達は一人しか思いつきません。大学時代からの友達です。その友達にだけは、弱さを見せることが出来る気がします。それは、その友達の弱い部分を俺が知ってるから。
 基本的に将軍さんの周りの友達は、みんな強い人達ばっかりです。だから、彼等の中にいる時は強くなくちゃいけないんです。弱みを見せるわけにはいかないんです。普段なら平気なんですが、ちょっと弱気になってるときにはあんまり会いたくありません。相手の強さが、無条件に自分を責めてる気がするから。
 昔、後輩が言ってた言葉を思い出します。「何もしなくても、ただそこにいるだけで、傷ついてる人がいることに、先輩は気付いてますか?」今なら、その言葉の意味がわかります。俺も大人になったんだなって思います。
 結局、そういう辛い思いをしながら傷ついて、人の痛みがわかる人間になっていくんだと思います。この辛い気持ちを忘れないためにも、ここに俺の心境を記しておきたいと思います。感情が風化したとしても、この文章は風化しないから。
 無意識に人を傷つけるような、間違った強さを手に入れてしまったとき、俺がこの文章を読み返してくれることを期待しています。明日から、また新たな1日が始まります。自分の信じた道を胸を張って歩けるように、精進したいと思います。

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